最近、感染拡大が懸念されているコロナウイルスですが、厚生労働省から2020年2月25日に正式に対策や方針が発表されました。
イベントなどの集団行動は控えるのはもちろん各個人ではどのように対策していくべきなのかを見て行きましょう。
新型コロナウィルスの感染経路(現在確認済)
① | 飛沫感染 | 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。 |
② | 接触感染 | 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。 |
凡そ、従来のインフルエンザなどと同じ感染経路という事がわかりました。心配されていた空気感染とは違う模様です。
『空気感染との違い』
飛沫感染の感染範囲は、飛沫が飛ぶ1~2メートルと言われています。くしゃみのように勢いよく飛び出た場合には10メートルを越す場合もあります。
空気感染の感染範囲は、かなりの距離をおいても感染します。もし誰か1人が結核だとすると、同じ部屋の中の方々は一斉に結核の検診をやらないと危険といわれています。
新型コロナウィルス対策
現時点で公式に発表されている対策は下記になります。
・うがい手洗い
・消毒
・マスクの着用
・人の密集地帯に赴かない
・近距離で人と長時間会話しない(咳やくしゃみのリスク)
殆どインフルエンザと一緒の事ですね。空気感染ではないので当たり前なのですが、こちらはしっかりやっていきましょう。
また、不特定多数が使用するドアノブや人の出入りが激しい入口などは極力気を付けましょう。
感染後の症状は?死亡率は本当に高いのか?
こちらは厚生労働省からの発表があります。
罹患しても軽症であったり、治癒する例も多いとされています。一方、重症度は、致死率がきわめて高い感染症(エボラ出血熱等)ほどではないものの、季節性インフルエンザと比べて高いリスクがあります。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方では重症化するリスクが高まります。
WHO事務局長テドロス・アダノム氏はこう述べています。
今回のコロナウイルスによる肺炎(COVID―19)について、中国政府が明らかにした患者4万4千人以上のデータの分析から「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないようだ」と指摘。80%以上の患者は軽い病状で回復しており、肺炎や呼吸困難など重症になるのは14%程度、呼吸器不全、敗血症性ショック、多臓器不全などで重篤になるのは5%程度、致死率は2%とした。年齢が高くなるほど死亡リスクは上がり、子どもの感染は比較的少ないという。
情報提供先が中国とか色々ツッコミどころがありますが、正式な発表として受け入れていくしかないでしょう。
感染受診するには?
巷では受診を拒否されたなどとありますが、明確な受診基準が決まっているので把握しておきましょう。
① | 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。 |
② | 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。 |
上記の症状がみられる場合は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
直近で受診拒否された事例は4日以上熱が続いていないや。事前に「帰国者・接触者相談センター」にご相談せずに直接病院へ行く。など受診基準を満たさず行動していることが多いようです。
こういった基準を守らないと受診者が殺到し、本来黒とみられる感染者の受診を遅らせてしまうことになり、感染拡大の手助けをしていることになりかねません。
政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の新型コロナウイルス感染症専門家会議の議論を踏まえ、一般の方々に向けた新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安をとりまとめました。
新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
※関連リンク(首相官邸HP)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/taisaku_honbu.html
各都道府県が開設している帰国者・接触者相談センター(令和2年2月13日時点)
基準を満たし、「帰国者・接触者相談センター」にご相談をした場合
〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。 〇医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。 |
おまけ
新型コロナウイルス感染症患者数マップ
日本国内の新型コロナウイルス感染症患者数マップがジャッグジャパン株式会社より公開されています。各省庁ならびに地方自治体から発表される患者発生の情報を一元的に取りまとめて分かりやすく視覚化されています。
本マップは Operations Dashboard for ArcGIS を利用して作成されました。
各ウィジェットはインタラクティブに連動しており、グラフをクリックすることで、表示するコンテンツを絞り込むことができます。例えば、「直近一週間の感染者増加数(男女別)」棒グラフで任意の日付をクリックすると、数値や他のグラフ、地図、発表された症例一覧が連動します。
詳細はジャッグジャパン株式会社の記事をご覧ください。
各国および全世界の感染状況マップはブログ記事をご覧ください。
本マップもご紹介しています。
引用:厚生労働省
今回特別記事の為、他記事は乗せません。
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