キャンプ用語は同様の商品であっても呼び方が多彩ですよね。
初心者や始めようと思っている方の混乱を招きかねないと思います。
なのでまずはテントマット・シェラフマットの違いについての説明になります。
まず兼用などは省き、テント周りを全て使用した場合の基本的な手順は下記となります。
① | グラウンドシート | 地面の凹凸からテントを守る |
② | テント本体 | テント |
③ | インナーシート | テント内の設置物からテントを守る |
④ | テントマット | テント内の居住性を高める |
⑤ | シェラフマット | 地面からの冷気を遮断し、睡眠を安定化 |
⑥ | 寝袋 | 風や外気から体を守り、睡眠を安定化 |
テントマット
テント内の床全体に敷くマットの事を指します。
この種類は様々で、インナーシート(インナーマット)と兼用している方もいます。
主な目的はグラウンドシートやインナーシートで消せない凹凸や地面の硬さを和らげ、テント内の居住性を高めるためのマットになります。
使用用途上、厚くR値が高ければ後記のシェラフマットの代替となり得ますが、それだけ厚さや荷物としてのがさ張りも出てしまう為、夏季など限定的に使用するか基本的には別途で考えた方が良いでしょう。
注意点
テントマット単体では居住性を高めることは出来ますが、シェラフマットと兼用という形になると性能不足の物が多いです。
夏季などであれば問題ない事もありますが、冬季であれば必ず別途シェラフマットを用意する事を推奨します。
シェラフマット(寝袋マット)
シェラフ(寝袋)の下に引くマットを指す。
呼び方が多彩でシェラフマット・寝袋マット・スリーピングマット・サーマレストなどがある。
普段ベットや布団でもマットを敷いているように寝心地の向上や体温を地面へ吸収させない役割を持ちます。
冬季では必須レベルでこれがあるとないとでは雲泥の差があります。
種類も様々でウレタンマットやエアマット、ポリエチレンマットなどあります。
類似の機能を持つ物としてコット(折り畳み式ベット)などもあります。
R値(R-value)という断熱性を表す数値が記載されている物を選ぶことをお勧めします。
凡その参考数値
R値1.0以上 → 春、夏
R値2.1以上 → 春、夏、秋
R値3.3以上 → 冬
R値5.0以上 → 厳冬期
※R値が高いからと言って必ずしも厚いという訳ではありません。
種類 | 効果 |
クローズドセル | 俗に言う銀マット。 ウレタンやEVAなどの断熱発泡素材をそのままマットにした物。 メリット:耐久性が高く、安価に購入できる デメリット:収納サイズや重さに限度がある |
エアマット | 空気を入れて膨らますマット。 登山やツーリングなど荷物を減らしたい場合に重宝。 寝心地は独特なので慣れが必要かも。 メリット:とにかく小さく軽い。断熱性も高め。 デメリット:比較的高く、破ける可能性あり。 |
インフレータマット | 自動で膨らむクッション性のマット。 中の素材はポリエステルやポリウレタン。 メリット:構造上、携帯性に優れ設置も楽。 デメリット:比較的高く、撤収時に空気を抜く時間がかかる。 |
注意点
終秋や冬季でのキャンプをする場合は必ず用意しましょう。
寝にくい事はもちろん、朝起きて凍傷といかないまでも体が硬直し身体を痛める原因となります。
厳冬期の場合は生死に直結する場合もあります。
地面は広く、体温が続く限り熱を吸収します。布団のように寝てれば温かくなるという訳にはいきませんので必ず用意するようにしましょう。
お勧め
あまり商品を出すと販促のようになってしまうので個人的に使用して総合的に良かった物になります。
クローズドセル
THERMAREST(サーマレスト) クローズドセル【日本正規品】
プロの登山家でも愛用する人が居る耐久性が高いマット。
R値は2.8と春夏秋であれば基本的に問題なく使用でき、寝心地も〇。
初春などのまだ寒い時期には少し性能不足なところもあるので冬用は別で用意するか、2枚敷きなどの工夫も。
THERMAREST(サーマレスト) クローズドセル Zライト【日本正規品】
上記の商品のカジュアル版。
折り畳み可能となり携帯性が良くなった分、値段は少し高め。
またR値は2.6と少し低くこちらも冬用は別に用意しておくと吉。
エアマット
自分の経験上はお勧めしません。
体感ですが2~3年で破損し、機能しなくなる事が多いです。
頻繁に使用する方はより実感しやすいかと思います。
最新の物は使用していないのでわかりませんが、少し古いタイプの物を購入する際は破損を視野に入れて選ぶと良いかと思います。
しかし、断熱性や保温性はとても高いので厳冬期などに使用する際は選択の一つになり得ます。
THERMAREST(サーマレスト) ネオエアー Xサーモ【日本正規品】
圧倒的な断熱性と保温力。
R値は6.9と他の追随を許さない程の高さを誇っています。
積雪期・氷点下の山でもOKと一般のキャンプとはかけ離れてしまいますが、一度体感してみると面白いくらいに認識が変わります。
値段はかなり高めになっているので注意。
インフレータマット
こちらは残念ながらお勧めできる商品はありません。
商品が悪いという訳ではなく、試したことが無く正しい評価を下せない為になります。
まとめ
全般を足早で記載しましたがマットは一つだけ使用するという制限はありません。
R値が高い物を下に敷き、寝心地の良い柔らかいマットを上に敷くという事も出来ますので頭を固くせずに柔軟に選んでみることをお勧めします。
また間接にまとめましたが個人や知人との情報収集となります。
その為、記載の内容が間違ってしまう場合もあります。
自分だけでなく初心者さんなどに誤情報を発信するのは避けたいところですので、その際にはお手数ですがご一報頂ければ内容を精査し、修正していきたいと思います。
また自分用でもある為、都度追記などもしていきます。
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